パルスオキシメーターについて
こんにちは。
看護師のH.Nです。
最近は、すっかり秋の風になり、朝晩の冷え込みも強くなってきましたね。
今回は、最近注目されている「パルスオキシメータ」について、お話したいと思います。
新型コロナウイルス感染の流行に伴い、よく耳にすると思います。
私たちも、訪問する際には、必ず測定しています。
でも、「よくこれはなに?」、「この数値はいいの?」と、利用者様から質問を受けます。
パルスオキシメータとは
まず、パルスオキシメータとは、日本語で「経皮的動脈血酸素飽和度測定器」といって、皮膚の上から光を当て、動脈血の「赤み」を測定する機械です。
使い方は、クリップになっている部分を開き、指を挟み、爪の部分が発光部にあたるように奥まで差し込むだけです。
血液が赤いのは、赤血球に含まれている「ヘモグロビン」という色素のためです。このヘモグロビンは酸素とくっつく性質を持っています。
肺で取り込んだ酸素は、肺に流れこんでくる血液の中のヘモグロビンとくっついて心臓に戻り、そして全身へと運ばれます
このヘモグロビン、酸素とくっつくと赤くなり、酸素から離れると黒くなるという性質を持っています。
すると、肺で酸素をため込み心臓から飛び出したばかりの新鮮な血液(つまり動脈血)は色が赤々としていますが、全身に酸素を配り終えた後の血液(つまり静脈血)は黒めの色となります。
皆さんが血液検査で血を採られると、意外に血が黒いと思われる人が多いですが、これはすでに全身に血液を配り終えた静脈血を採取しているからです。
そして、パルスオキシメータは先ほどお話ししたように動脈血の赤みを測定するため、肺から酸素をしっかり取り込めているかを測ることができるというわけです。
パルスオキシメータで測る数値を、動脈血酸素飽和度(SpO2)と呼びます。
これは血中のヘモグロビンのうち、何%のヘモグロビンが酸素と結合しているかを示しています。
ですので最大値は100%になります。
機械の誤差を含め、95~99%であればあまり大きな問題はありません。
SpO2が93%程度になると、こまめに測定し、90%を切ると医師へ報告、病院だと酸素投与が開始されます。
急激にSpO2が低下していき、いろんな臓器が十分な酸素を受け取れなくなってくるため危険な状態へとなっていきます。
長くなってきたので、今回はこのへんで終わりたいと思います。
使い方や注意事項は、次回、私が担当する時に書きたいと思います。
新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にありますが、まだまだ油断はできないと思います。
しっかりと感染対策を行っていくことが大切なので、日ごろから気を付けていきましょう。